祖父の遺品で知る真のミニマリスト

こんにちは。とろろめしです。
現在、0歳の息子を育てております。

皆さんの周りにミニマリストはいらっしゃいますか？

祖父が亡くなる

先月、ベルギーにいる祖父が亡くなりました。
買い物にでかけ道で転倒し、そのまま亡くなりました。

コロナ禍だったので搬送先がなかなか見つからず
病院に到着した時にはすでに亡くなっていたそうです。

あとで分かったことですが、
既に転倒した時に意識がなく
痛い思いをしないまま亡くなったようで安心しました。

母はショックを受けていましたが
この状況では自国には戻れず、葬儀はベルギーに
いる叔母と叔父で取り仕切ることになりました。

このご時世で、教会での葬儀はNGのようで
祖父は簡易的な葬儀のあと綺麗に焼かれました。

終活は愛情ある行為

祖父は生前からキッチリした性格で
無駄が本当に嫌いな人でした。

特にお金には細かく
良い言い方すれば倹約家でした。
まあ、悪い言い方すればドケチですね（笑）

外食した際、レシートを再計算し
本当に合計金額が合っているのか、
チップは適正な価格か確認し
間違っている場合は、その場でレシートに
赤字を入れて突き返している姿を何度も見ました（笑）

海外なので適当な店が多いというのもありますが
無駄金は許さん！という気迫がものすごく
とても印象に残っています。

その性格故、終活はキチンとしていて
遺書もバッチリ書いていました。

叔母は亡くなった連絡を受けた際、
すぐ病院には行かず、実家に寄り
遺書を持参したそうです。

その遺書のお陰で本人の希望することが
明確だったので、叔母は対応が楽だったといっていました。

遺品がほとんどない

叔母が遺品整理をするために実家に
向かい驚いたのが遺品の量だったそうです。

祖父が持っていた衣類は下記の通り。

• スラックス2本
• ワイシャツ4枚
• 半袖シャツ2枚
• 肌着4枚
• 下着4枚
• 靴下4足
• ベルト2本
• 革靴1足
• サンダル1足
• パジャマ2着
• バスローブ1着
• コート1着

これ以外に本やDVDくらいで
ほとんど遺品になるものがなかったそうです。

母は遺品の中から祖父の結婚指輪をもらい
洋服などはすべて捨てたそうです。

ミニマリストだった祖父

その話を聞いた時に
本当のミニマリストとは祖父のような
人なのかと思いました。

ミニマルになるのではく
自分には必要ないものは買わないだけの生活。

その生き方に「純粋さ」や「粋」を感じました。

そして、祖父は持っているもので
十分に満ち足りた人生を送ったと思います。

サスペンスドラマが好きで
自分専用のお菓子の缶があって
甘いお菓子をつまみながらテレビを見ている
姿がとても可愛らしく

チェスが好きで、週に何回か
近くのカフェに出かけては
チェスをして帰ってくる楽しみがあり

料理上手な祖母の手料理を
毎回美味しそうに食べていた姿を見ると

満足のいく人生に「もの」は関係ないんだと
分かりました。

祖父に最後にあったのが2年前の夏でした。
母にとっては厳しい父だったようですが
孫の私にとっては心優しいおじいちゃんでした。

アジア顔の孫をつれてカフェに行き
私にオレンジーナを買ってくれ
堂々と「俺の孫なんだよ」と
自慢してくれた祖父に感謝しています。